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人工甘味料は糖尿病予防にならない?最近、体重も気になるので人工甘味料について調べてみた

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甘味料には天然に存在する甘味料と、人工的に合成される人工甘味料があり、後者は砂糖に比べカロリーが少なく、コストが安く済む事から普段口にする多くの加工食品や、清涼飲料水、ダイエット食品など様々な食品に利用されています。

しかし人工甘味料には広く使われている現状でも人体への危険性が疑われている物が多く、中には発ガン性を疑われるものもあります。また最近の研究結果では食欲や味覚のバランスを崩す事が指摘されています。

過去に中毒事故や発ガン性が認められ突然使用停止となった例もあり人工甘味料の危険性について様々な論文、研究結果が発表されていますが結論が出ていないのが現状です。

日本でも健康被害が出ないように使用基準を設けていますが、口に含む機会が多いからこそ、知っておく事と少しでも抑制する気持ちが必要だと思います。いたずらに心配する事ありませんが、いつ、危険なものに様変わりするかはわかりませんので不必要なものはできるだけ摂らないようにしたいというのが率直な気持ちです。

今回は人口甘味料の中でも危険性について問題視されている物をまとめましたので参考にして頂ければ幸いです。

 

 

アスパルテーム

1983年8月に日本で食品添加物として認可されました。アスパルテームは砂糖の約200倍という甘味があり、1gあたり4kcalで使用量が少なくすむ為、糖類ゼロや低カロリーと表記されています。

清涼飲料水、0カロリー系、ダイエット飲料または食品、デザート、菓子、チューインガム、ヨーグルト、卓上用甘味料など多くの食品に使用されています。

アスパルテームが脳に悪い?

神経毒作用が考えられ、ドーパミンなどの神経伝達物質や、神経の快楽中枢に影響し、中毒症状や暴力的になるなどの脳障害や、頭痛、躁鬱、不眠症、知能低下等の影響が懸念されいます。 アスパルテームが分解される時に発生するメチルアルコールは、アスパルテーム特有の分子構造に助けられて、メチルアルコールが単体で存在している場合よりも500~5000倍も毒性作用が高まると考えられています。アスパルテームの化学的成分は、中枢神経の損傷を生み出し、薬剤性パーキンソン病が発症する原因となる危険性があると推測されています。

 

アセスルファムカリウム

2000年4月に日本で食品添加物として認可されました。アセスルファムカリウムは砂糖の200倍の甘さがあります。水に溶けやすく、熱や酸に対する安定性も高いといわれており、他の甘味料と組み合わる事で甘味の質を砂糖に近づける事ができます。

体内でほとんど分解、代謝されない為 、糖類ゼロや、ノンカロリーと表記されます。

清涼飲料水、0カロリー系、ダイエット飲料または食品、チューイングガム、キャンデー、ジャム、佃煮、麺つゆなど、食品全般で広く利用されています。

0カロリーの罠?

アセスルファムKは難消化性で体内でほとんど分解されず、腎臓に到達し尿といっしょに体外へ排出されます。この様な循環は臓器への負担が大きいと言われています。動物実験では、肝機能障害やリンパ球の減少から免疫力を低下させる事が報告されています。

 

スクラロース

1999年に日本で認可された食品添加物で砂糖の600倍の甘みがあり砂糖に近い味で不快な塩味、酸味、渋味、苦味などを隠す効果があります。

水、エタノールに溶けやすい性質の為アルコール飲料への使用も多く、他にクッキー、ビスケットなどの焼き菓子、エナジードリンク、ダイエット飲料や食品、ガムやアイスクリームなど多くの食品に使用されています。

スクラロース発がん性物質

腸内のバランスを崩す事から考えられる下痢や、免疫力を低下させる心配があります。またスクラロース及びスクラロースを含む食品が加熱された場合に発ガン性物質が生成される可能性があることが指摘されています

人工甘味料の甘い罠

近年の研究で、人工甘味料の味覚に及ぼす生理的な反応が摂食行動に影響を与える可能性が報告されています。人工甘味料の場合は甘味の後に血糖値の上昇が起こらないため、エネル ギーの恒常性が崩れ、脳の反応を介して摂食行動などが促進され、むしろ太りやすくなる、というものです。また、人工甘味料の強い甘味に慣れると、甘味に対する感覚が鈍感になり、より甘い糖質を多く摂取する傾向が指摘されています

まとめ

人工甘味料は砂糖の代替甘味料として、血糖値の上昇や摂取カロリーを抑制する効果が期待され、肥満・ 糖尿病の予防や治療に有用とされる一方で、習慣的に人工甘味料を使用する事は、食欲のバランスが崩れたり、より甘い糖質を欲しがる様になるなどのリスクや、味覚や腸内フローラのバランスを崩し、糖代謝に悪影響を及ぼす可能性もあります。また、アセスルファムKを含む人工甘味料は、脳卒中認知症のリスクを高める事が心配されています。2017年4月、アメリカのボストン大学などの研究グループが、合成甘味料を含むダイエット飲料を飲む習慣のある人は、飲まない人に比べて脳卒中認知症になる確率が約3倍高まるという調査結果を発表しています。

最近、私たちの身の回りには糖質オフや低カロリーを謳う商品が大変多くなりました。筆者も普段の晩酌で糖質オフのビールを飲んでいた事もありましたが、当時はどうしても変な甘さと言うか不自然な甘さに慣れることができませんでした。こういった事実を知ると糖尿病などの事情が無い限り改めて飲もうとも思わないのも事実です。人工甘味料の利点と欠点とを考えると、「低カロリー志向」という理由で人工甘味料を日常的に摂取する事は控え、適度に利用する事が大事かと考えます。やはり健康に長生きはしたいものです。

下記の表はそれぞれの添加物のADI値と飲料でどこまで許されるのか計算してみました。アスパルテームは基準値が無い為算出できませんでした。アルコールだと多く飲んでしまう事もありますので、普段から飲まれる方や体重の軽い女性の方は少し留意して頂くほうがいいかもしれませんね。

 

ADIから考えてみた摂取量目安

ADI(人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))

  使用基準 ADI(一日摂取許容量)と基準値から考えた摂取許容目安
※製品ごとに含まれる量は不明な為基準値を元に計算しています。

         アスパルテーム

 

無し ADI=40mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は2.4g
         アセスルファムK 

           アルコール飲料及び

他飲料 0.50g/kg以下

ADI=15mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は0.9g
飲料水の使用基準0.50g/kgから考えると人工甘味料を含む低カロリー飲料1.8リットルとなります。
スクラロース アルコール飲料及び
他飲料 0.40g/kg以下

ADI=15mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は0.9g
飲料水の使用基準0.40g/kgから考えると人工甘味料を含む低カロリー飲料2.25リットルとなります。

参考

厚生労働省食品衛生審議会資料

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000140767.pdf

公益財団法人 日本食品化学研究振興財団資料

https://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/e5fa1c37b97cd7751ae74b0fbc78567833f7c77b.pdf