mayugenoriのブログ

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パンは毎日食べます。メーカさんへお願い『体に悪いものは入れないでください』 臭素酸カリウムを気にしてみる 気になる食品添加物

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外はカリッとして中はフワフワのトーストを食べると朝から幸せな気分になれます。筆者は朝はパン食派なんですが、普段の朝食や簡単に食事を済ませたい時など、パンを口にする機会は非常に多いです。そんなパンにも一部、発がん性物質を含むものが添加されているようです。しかも食感をよくする効果があるのだとか。

ショックを受けながらもまとめました。参考にして頂ければ幸いです。

 

臭素酸カリウムとは

臭素酸カリウムは、タンパク質を酸化させることでグル テンの性質を向上させ生地の伸展性を増加させてパン膨らませ容積の増大し、パンの食感を改善します。小麦粉を原料として製造されるパンに使用されます。

 

体にどんな影響があるのか

1980年代に発がん性が指摘され、日本の研究結果では、ラットに対して発がんのイニシエーター(遺伝子そのものに障害を与える作用)、プロモーター(発がんを促進する作用)の両方の作用を有するという結果が報告されています。

 

世界の臭素酸カリウムに対する取組み

1990年イギリスでは、臭素酸カリウムが最終食品に残留しない確証が得られないとして、パン製造時における使用が全面的に禁止されました。またEUでは1994年に発がん性物質のリストに臭素酸カリウムが掲載されました。そしてEU加盟国のほとんどが1997年までに使用を禁止しています。南アメリカではメルコスール(南米南部共同市場)が1993年に臭素酸カリウムを添加物リストから削除し、加盟国は 2003年までに国内での使用を禁止しました。アメリカにおいては、米国食品医薬品庁(FDA)が小麦粉の全粒粉に75ppm未満、漂白粉に50ppm未満の使用制限を設けています。FDAでは、パン中の臭素酸残留量の安全レベルを20ppb以下と評価し、安全レベルを超えないように残留する臭素酸のモニタリングを行っています。中国でも「食品添加物使用衛生基準」で小麦粉焙焼物中の臭素酸カリウムの残留基準値は30ppmと規定されていましたが、2005年7月から小麦粉に使用することを禁止しています。

 

日本の取組み

1982 年、日本において実施されたラットの発がん性試験で腎への発がん性が認められましたが、一方でパンを焼成する過程で熱により分解が進むということも考慮し、使用基準が『パン以外への使用を禁止。小麦粉に対して30ppm*1以下で使用し、かつ最終食品に残留しないこと』と改正され、現在に至っています。 

 

まとめ

日本は現在でも表示義務は無ありません。一部のパン製品に臭素酸カリウムを使用したものがあるようですが、現行規制により臭素酸カリウムは最終食品、造られた製品には含まれていないという事です。他国の取組みを見ると、できるだけ使われている商品は食べたくないと思いました。気にするしないは人によりますから、せめて使っているか使っていないかぐらいは表示から解るようにして欲しいものです。

日本パン工業会の見解として『ふたをして焼く角型の食パンでは臭素酸カリウムの分解が進みやすく、残留しにくいことがわかった。』と言う事ですが、良く焼けば大丈夫!と言う事なんでしょうか。

 

参考

内閣府食品安全委員会資料

https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-kbro.pdf

衆議院食品添加物臭素酸カリウム」に関する質問主意書

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/a140024.htm

 一般社団法人 日本パン工業会

https://www.pankougyokai.or.jp/

 

主要メーカー各社の取組み

山崎製パン株式会社 HPから確認できず

フジパングループ https://www.fujipan.co.jp/faq/#qa02

第一屋製パン株式会社 HPから確認できず

pasco 敷島製パン株式会社 https://www.pasconet.co.jp/contact/faq/

神戸屋パン https://www.kobeya.co.jp/fresh_pure/kbro3