mayugenoriのブログ

少しでも体に良いものを、オーガニック、自然、無添加など

人工甘味料は糖尿病予防にならない?最近、体重も気になるので人工甘味料について調べてみた

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甘味料には天然に存在する甘味料と、人工的に合成される人工甘味料があり、後者は砂糖に比べカロリーが少なく、コストが安く済む事から普段口にする多くの加工食品や、清涼飲料水、ダイエット食品など様々な食品に利用されています。

しかし人工甘味料には広く使われている現状でも人体への危険性が疑われている物が多く、中には発ガン性を疑われるものもあります。また最近の研究結果では食欲や味覚のバランスを崩す事が指摘されています。

過去に中毒事故や発ガン性が認められ突然使用停止となった例もあり人工甘味料の危険性について様々な論文、研究結果が発表されていますが結論が出ていないのが現状です。

日本でも健康被害が出ないように使用基準を設けていますが、口に含む機会が多いからこそ、知っておく事と少しでも抑制する気持ちが必要だと思います。いたずらに心配する事ありませんが、いつ、危険なものに様変わりするかはわかりませんので不必要なものはできるだけ摂らないようにしたいというのが率直な気持ちです。

今回は人口甘味料の中でも危険性について問題視されている物をまとめましたので参考にして頂ければ幸いです。

 

 

アスパルテーム

1983年8月に日本で食品添加物として認可されました。アスパルテームは砂糖の約200倍という甘味があり、1gあたり4kcalで使用量が少なくすむ為、糖類ゼロや低カロリーと表記されています。

清涼飲料水、0カロリー系、ダイエット飲料または食品、デザート、菓子、チューインガム、ヨーグルト、卓上用甘味料など多くの食品に使用されています。

アスパルテームが脳に悪い?

神経毒作用が考えられ、ドーパミンなどの神経伝達物質や、神経の快楽中枢に影響し、中毒症状や暴力的になるなどの脳障害や、頭痛、躁鬱、不眠症、知能低下等の影響が懸念されいます。 アスパルテームが分解される時に発生するメチルアルコールは、アスパルテーム特有の分子構造に助けられて、メチルアルコールが単体で存在している場合よりも500~5000倍も毒性作用が高まると考えられています。アスパルテームの化学的成分は、中枢神経の損傷を生み出し、薬剤性パーキンソン病が発症する原因となる危険性があると推測されています。

 

アセスルファムカリウム

2000年4月に日本で食品添加物として認可されました。アセスルファムカリウムは砂糖の200倍の甘さがあります。水に溶けやすく、熱や酸に対する安定性も高いといわれており、他の甘味料と組み合わる事で甘味の質を砂糖に近づける事ができます。

体内でほとんど分解、代謝されない為 、糖類ゼロや、ノンカロリーと表記されます。

清涼飲料水、0カロリー系、ダイエット飲料または食品、チューイングガム、キャンデー、ジャム、佃煮、麺つゆなど、食品全般で広く利用されています。

0カロリーの罠?

アセスルファムKは難消化性で体内でほとんど分解されず、腎臓に到達し尿といっしょに体外へ排出されます。この様な循環は臓器への負担が大きいと言われています。動物実験では、肝機能障害やリンパ球の減少から免疫力を低下させる事が報告されています。

 

スクラロース

1999年に日本で認可された食品添加物で砂糖の600倍の甘みがあり砂糖に近い味で不快な塩味、酸味、渋味、苦味などを隠す効果があります。

水、エタノールに溶けやすい性質の為アルコール飲料への使用も多く、他にクッキー、ビスケットなどの焼き菓子、エナジードリンク、ダイエット飲料や食品、ガムやアイスクリームなど多くの食品に使用されています。

スクラロース発がん性物質

腸内のバランスを崩す事から考えられる下痢や、免疫力を低下させる心配があります。またスクラロース及びスクラロースを含む食品が加熱された場合に発ガン性物質が生成される可能性があることが指摘されています

人工甘味料の甘い罠

近年の研究で、人工甘味料の味覚に及ぼす生理的な反応が摂食行動に影響を与える可能性が報告されています。人工甘味料の場合は甘味の後に血糖値の上昇が起こらないため、エネル ギーの恒常性が崩れ、脳の反応を介して摂食行動などが促進され、むしろ太りやすくなる、というものです。また、人工甘味料の強い甘味に慣れると、甘味に対する感覚が鈍感になり、より甘い糖質を多く摂取する傾向が指摘されています

まとめ

人工甘味料は砂糖の代替甘味料として、血糖値の上昇や摂取カロリーを抑制する効果が期待され、肥満・ 糖尿病の予防や治療に有用とされる一方で、習慣的に人工甘味料を使用する事は、食欲のバランスが崩れたり、より甘い糖質を欲しがる様になるなどのリスクや、味覚や腸内フローラのバランスを崩し、糖代謝に悪影響を及ぼす可能性もあります。また、アセスルファムKを含む人工甘味料は、脳卒中認知症のリスクを高める事が心配されています。2017年4月、アメリカのボストン大学などの研究グループが、合成甘味料を含むダイエット飲料を飲む習慣のある人は、飲まない人に比べて脳卒中認知症になる確率が約3倍高まるという調査結果を発表しています。

最近、私たちの身の回りには糖質オフや低カロリーを謳う商品が大変多くなりました。筆者も普段の晩酌で糖質オフのビールを飲んでいた事もありましたが、当時はどうしても変な甘さと言うか不自然な甘さに慣れることができませんでした。こういった事実を知ると糖尿病などの事情が無い限り改めて飲もうとも思わないのも事実です。人工甘味料の利点と欠点とを考えると、「低カロリー志向」という理由で人工甘味料を日常的に摂取する事は控え、適度に利用する事が大事かと考えます。やはり健康に長生きはしたいものです。

下記の表はそれぞれの添加物のADI値と飲料でどこまで許されるのか計算してみました。アスパルテームは基準値が無い為算出できませんでした。アルコールだと多く飲んでしまう事もありますので、普段から飲まれる方や体重の軽い女性の方は少し留意して頂くほうがいいかもしれませんね。

 

ADIから考えてみた摂取量目安

ADI(人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))

  使用基準 ADI(一日摂取許容量)と基準値から考えた摂取許容目安
※製品ごとに含まれる量は不明な為基準値を元に計算しています。

         アスパルテーム

 

無し ADI=40mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は2.4g
         アセスルファムK 

           アルコール飲料及び

他飲料 0.50g/kg以下

ADI=15mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は0.9g
飲料水の使用基準0.50g/kgから考えると人工甘味料を含む低カロリー飲料1.8リットルとなります。
スクラロース アルコール飲料及び
他飲料 0.40g/kg以下

ADI=15mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は0.9g
飲料水の使用基準0.40g/kgから考えると人工甘味料を含む低カロリー飲料2.25リットルとなります。

参考

厚生労働省食品衛生審議会資料

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000140767.pdf

公益財団法人 日本食品化学研究振興財団資料

https://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/e5fa1c37b97cd7751ae74b0fbc78567833f7c77b.pdf

糖質大好きな方へお知らせ 加工デンプンと体重を気にしてみる 気になる食品添加物

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普段、スーパーやコンビニなどで目にする多くの食品、飲料に添加物は使用されています。中でも加工デンプンの使用量はダントツに多く、法令上規制がなくあらゆる食品に使用可能で、添加量の規制もされていません。日本人は1人1年あたり約1.6㎏の加工デンプンを消費していると言われており、この量は他の添加物と比べても桁違いに多い量です。しかし加工デンプンには広く使われている現状でも人体への発ガン性を疑われるものがあり、EUでは既に乳幼児向けの食品について、使用が禁止されているものもあります。添加物について「添加物の複合摂取」という問題や、安全性について曖昧な部分もあり、知っておく事と抑制する気持ちが必要だと思います。いたずらに心配する事ありませんが、いつ、危険なものに様変わりするかはわかりませんので不必要なものはできるだけ摂らないようにしたいというのが率直な気持ちです。

今回は加工デンプンの中でも危険性を疑われるものについて調べましたので参考にして頂ければ幸いです。

 

 

加工デンプンの役割と種類

でん粉に物理的、酵素的または化学的処理を行った物の総称で、本来のでん粉の持つ欠点を補うと共に、さまざまな機能性を増強・付与し、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料、乳化剤の用途で広く用いられています。加工デンプンを使用すると食品を冷蔵や冷凍保存してもレンジで温めれば食感が回復する効果があり、パサつきやべとつきを抑えます。

食品添加物として使用される加工デンプンは以下の11種類があります。

「アセチル化アジピン酸架橋 デンプン」、「アセチル化リン酸架橋デンプン」、「アセチル化酸化デンプン」、 「オクテニルコハク酸デンプンナトリウム」、「酢酸デンプン」、「酸化デンプン」、 「ヒドロキシプロピルデンプン」、「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」、 「リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン」、「リン酸化デンプン」及び「リン 酸架橋デンプン」

このうち 「ヒドロキシプロピルデンプン」、「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」の2種類についてEUでは安全性を確保する情報が不十分として乳幼児向け食品の使用が禁止されています。他の9種類については乳幼児向け食品の使用に5%の使用制限を設けています。

どんな食品にふくまれているのか

加工デンプンはパン、うどん、インスタント麺、生タイプの即席めん、冷凍食品、ハンバーガー、ソーセージ、魚介類の缶詰、お菓子、惣菜などに使用されています。

「ヒドロキシプロピルデンプン」、「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」の2つについては老化耐性に優れ、冷蔵安定性や凍結融解にも優れる特徴から冷凍食品などに利用されています。

       

体にどんな影響があるのか

国際がん研究機関(IARC)はヒドロキシプロピルデンプン及びヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンに残存するおそれのあるプロピレンオキシドについてラットの発ガン性試験の結果、『ヒトに対して発がん性を示す可能性』があると評価しています。

 

EUの加工デンプンに対する取組み

EU においては、「ヒドロキシプロピルデンプン」、「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」の2種類について発ガン性について安全性を確保する情報が不十分として乳幼児向け食品の使用が禁止されています。他の9種類については乳幼児向け食品の使用に5%の使用制限を設けています。9種類について、ラットの長期毒性試験で みられた腎臓の変化を根拠に乳幼児向け食品に対し、5%の使用制限を設けています。

 

日本の取組み、まとめ

EUの規制、取組を日本の食品安全委員会は『論拠が明確でなく、EUでの規制の妥当性を判断できない為わが国で EU と同様の規制を設ける必要性は低い』としていますが、一方で『今後、乳幼児及び小児における加工デンプン摂取量のモニタリングを検討されたい』と付け加えています。理由はEUでの規制の根拠となった腎臓の変化や、発ガン性物質が含まれる可能性が完全に否定できないからとしていますが、否定できないからこそ表示義務や、制限を設けるべきだと思うのですが、日本では区別して表示する義務はなく、一括して『加工デンプン』と表示される為、成分表からどの加工デンプンが使用されているのか判断はできません。口にする機会が多いものだからこそ知りたいと思います。

現状では、できれば加工デンプンが含まれる冷凍食品は小さなお子様には避けたほうがいいのかなと思います。

参考

内閣府食品安全委員会資料

http://www.fsc.go.jp/koukan/qa1508_qa_2.html

http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-modified_starch191129.pdf

独立行政法人農畜産業振興機構資料

https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000553.html

https://www.alic.go.jp/joho-d/joho07_000055.html

ブラックタピオカに潜む黒い影 カラメル色素を気にしてみる 気になる食品添加物

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最近良く見かける黒いタピオカ。タピオカの原料のキャッサバ芋で、実の色は白色です。黒い色はカラメル色素という添加物で着色されているからです。インパクトを強める為に黒く着色されているようですが、カラメル色素は着色料の中で使用量が非常に多く、清涼飲料水やアルコール飲料の他に醤油など色々なものに利用されています。口にする機会が多いにも係わらすカラメル色素の中には発ガン性が指摘されているものがあるようです。

今回はカラメル色素について調べてみました。皆様の参考にして頂ければ幸いです。

 

カラメル色素とは

着色料として使用され、副次的効果として、食品や飲料にロースト感やにがみ付与、コク付け等カラメルの特性を利用することもあります。カラメルは着色料の中では用途が最も広く、使用総量が最も多いものです。製造方法により以下に分類されます。

・カラメル色素Ⅰ  糖類を加熱

・カラメル色素Ⅱ  糖類に亜硫酸を加えて加熱

・カラメル色素Ⅲ  糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱

・カラメル色素Ⅳ  糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物を加えて加熱

上記のうちアンモニウム化合物と反応させて製造されるカラメル色素Ⅲとカラメル色素Ⅳに含まれる成分に発ガン性が指摘されています。

 

どんな食品にふくまれているのか

カラメルの主な用途例としては、清涼飲料水、アルコール飲料、漬物、醤油、ソース、みそ、菓子、乳製品、加工食品、薬品、化粧品、ペットフード等があります。

 

カラメル色素に発ガン性?

カラメル色素は製造法により4つの種類があり、その内の製造過程でアンモニウム化合物を加えて生成されるカラメル色素に含まれる成分「4-メチルイミダゾ-ル(4-methylimidazole:4-MEI)」に発ガン性が指摘されてます。

 

EUのカラメル色素に対する取組み

2015年2月にドイツ連邦リスク評価研究所は、マウスを使った動物実験の結果、は4-MEIに発ガン性が示されたとしています。

また欧州食品安全機関は、カラメル色素の副産物の量は、技術的に可能な限り低減すべきと提案し、これに基づき、EU は、規則(EU)231/2012 で、E150c 中の 4-MEI の基準値を 250mg/kg から 200mg/kg へ引き下げ、E150d 中 の基準値を 250mg/kg に設定した。

 

日本の取組み

日本では表示上の区別は無く、カラメル色素Ⅰのような糖類を加熱しただけのもの、カラメル色素Ⅱ ~Ⅳような合成着色料であっても、「着色料(カラメル)」または「カラメル色素」と記載され、表示から判断はできません。

 

まとめ

4-MEIをどれだけの量を摂取すればがんのリスクがあるのかなど、まだまだ不明な点はありますが、消費者が選びやすいように、カラメル色素の種類(4種類のうちどれなのか)の記載は必要だと思います。米国カリフォルニア州では、カラメル色素を使用した製品には警告表示が義務付けられているようですから、個人的には日本もそれくらいの取組みは行ってもいいのではないかと思います。

清涼飲料水は、4-MEIだけでなく糖分の取り過ぎにもなりますので、やはり飲み過ぎには注意したほうがよさそうですね。

 

参考

内閣府食品安全委員会資料https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04210140482

https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04110150105

https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04220060314

https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04040130305

 

タピオカもワインも大好きなんです。どれくらいまで許されるんでしょうか?亜硫酸塩を気にしてみる(タピオカやワインに含まれる防腐剤)気になる食品添加物

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最近のタピオカミルクティーブームもあり良く目にするタピオカですが、日持ちさせる為の添加物に亜硫酸塩が使われている物があるようです。亜硫酸塩は酸化防止や漂白を目的に使用される添加物ですが、アレルギー症状の原因となる事や、肝臓等にも悪影響がある可能性が高いと懸念されています。

今回は亜硫酸塩についてまとめました。参考にして頂ければ幸いです。

 

亜硫酸塩とは

タピオカにも使用される亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム)は、雑菌を消毒するための酸化防止剤として、また見た目を美しくするための漂白剤として、タピオカ、ワイン、ドライフルーツなどに使用されています。

体にどんな影響があるのか

亜硫酸塩にアレルギーを持つケースがあり、その場合は、少量でも蕁麻疹や腹痛、下痢、喘息などのアレルギー症状を引き起こすことや、肝臓への悪影響や胃腸の機能不全を起こす危険性が指摘されています。

タピオカで胃腸の機能不全?

ニュースサイト「THE EPOCH TIMES」によると、中国・浙江省に住む14歳の少女がひどい腹痛に襲われた。しばらくは家で様子を見ていたそうだが、腹痛が収まる気配はなく食事が取れないまでに悪化し、彼女の両親は5月28日に少女を病院に連れて行ったと現地メディアが伝えている。 診察の結果、CTスキャンで少女の腹部に奇妙な球状の影が複数発見された。少女に最近の食事について聞くと、直近でタピオカミルクティーを飲んでいたことが明らかに。

CTスキャンに映った、球状の物体はタピオカと推測されている。少女には、便秘を解消するための下剤が処方され事無きを得た。 しかしながら治療に当たった医師は、解せない。確認されたタピオカと思しき物体はとても多く、ここまで深刻な状態になるには、かなりの量を長期間にわたって摂取する必要があると話している。 インタビューを受けた別の医師によると、でんぷんから作られるタピオカは、消化が難しいこともあると注意を促す。店によっては、粘着剤や防腐剤を加えるところもあり、このような成分を継続的に体に取り込むと胃腸の機能不全につながる可能性があると指摘した。

その時にとられた少女のレントゲン写真です。丸で囲われた部分にタピオカらしき丸い物がいくつも確認できます。

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日本の取組み

日本では食品衛生法に基づき、タピオカでんぷんについては亜硫酸塩の使用量を1kgあたり0.25g未満とするように定めています。因みにワインは1kgあたり0.35g未満です。

まとめ

亜硫酸塩は天然醸造のワインの醸造中に生成される可能性があり、古くから人間が摂取してきた物質であるとして、危険ではないとする説がありますが、アレルギー反応を示すケースもあり、アレルギー体質の方はできれば摂取を控えたいものです。

またタピオカはキャッサバという芋を粉にして茹でた物で、ほとんどが糖質です。某コンビニのタピオカミルクティーに含まれる糖分量は驚愕の73.6グラム。これはシュークリーム8個分に匹敵する糖分の多さで平均的な成人の摂取基準25グラムを大きく超えています。

糖の過剰摂取は心臓、肝臓、血管などに様々な悪影響があります。さらに中毒症状になる事さえ考えられますので、偏った摂り方には気をつけたほうがよさそうです。

ADIと一日の摂取目安

ADI(人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))

  使用基準 ADI(一日摂取許容量)と基準値から考えた摂取許容目安
※製品ごとに含まれる量は不明な為基準値を元に計算しています。
タピオカ 0.25g未満/kg ADI=40mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は42mg
250mg/kgとして考えると168gとなります。
ワイン
0.35g未満/kg
ADI=0.7mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は42mg
350mg/kgとして考えると0.12リットルとなります。

 平成24年の国産ワインの亜硫酸塩の含有量調査で7検体の結果が、0.007g/kg、0.063g/kg、0.080g/kg、0.13g/kg、0.13g/kg、0.14g/kg、0.14g/kgで、平均値は0.098g/kg(98mg/kg)でした。ワインのADIが42mg/日ですから、添加量にもよりますが429mlで超えてしまいます。一瞬です。

参考

農林水産省資料

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/syosanen/eikyo/

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/syosanen/adi/

内閣府食品安全委員会資料

http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04730140149 

公益財団法人 日本食品化学研究振興財団資料

https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/jecfa.html

 

パンは毎日食べます。メーカさんへお願い『体に悪いものは入れないでください』 臭素酸カリウムを気にしてみる 気になる食品添加物

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外はカリッとして中はフワフワのトーストを食べると朝から幸せな気分になれます。筆者は朝はパン食派なんですが、普段の朝食や簡単に食事を済ませたい時など、パンを口にする機会は非常に多いです。そんなパンにも一部、発がん性物質を含むものが添加されているようです。しかも食感をよくする効果があるのだとか。

ショックを受けながらもまとめました。参考にして頂ければ幸いです。

 

臭素酸カリウムとは

臭素酸カリウムは、タンパク質を酸化させることでグル テンの性質を向上させ生地の伸展性を増加させてパン膨らませ容積の増大し、パンの食感を改善します。小麦粉を原料として製造されるパンに使用されます。

 

体にどんな影響があるのか

1980年代に発がん性が指摘され、日本の研究結果では、ラットに対して発がんのイニシエーター(遺伝子そのものに障害を与える作用)、プロモーター(発がんを促進する作用)の両方の作用を有するという結果が報告されています。

 

世界の臭素酸カリウムに対する取組み

1990年イギリスでは、臭素酸カリウムが最終食品に残留しない確証が得られないとして、パン製造時における使用が全面的に禁止されました。またEUでは1994年に発がん性物質のリストに臭素酸カリウムが掲載されました。そしてEU加盟国のほとんどが1997年までに使用を禁止しています。南アメリカではメルコスール(南米南部共同市場)が1993年に臭素酸カリウムを添加物リストから削除し、加盟国は 2003年までに国内での使用を禁止しました。アメリカにおいては、米国食品医薬品庁(FDA)が小麦粉の全粒粉に75ppm未満、漂白粉に50ppm未満の使用制限を設けています。FDAでは、パン中の臭素酸残留量の安全レベルを20ppb以下と評価し、安全レベルを超えないように残留する臭素酸のモニタリングを行っています。中国でも「食品添加物使用衛生基準」で小麦粉焙焼物中の臭素酸カリウムの残留基準値は30ppmと規定されていましたが、2005年7月から小麦粉に使用することを禁止しています。

 

日本の取組み

1982 年、日本において実施されたラットの発がん性試験で腎への発がん性が認められましたが、一方でパンを焼成する過程で熱により分解が進むということも考慮し、使用基準が『パン以外への使用を禁止。小麦粉に対して30ppm*1以下で使用し、かつ最終食品に残留しないこと』と改正され、現在に至っています。 

 

まとめ

日本は現在でも表示義務は無ありません。一部のパン製品に臭素酸カリウムを使用したものがあるようですが、現行規制により臭素酸カリウムは最終食品、造られた製品には含まれていないという事です。他国の取組みを見ると、できるだけ使われている商品は食べたくないと思いました。気にするしないは人によりますから、せめて使っているか使っていないかぐらいは表示から解るようにして欲しいものです。

日本パン工業会の見解として『ふたをして焼く角型の食パンでは臭素酸カリウムの分解が進みやすく、残留しにくいことがわかった。』と言う事ですが、良く焼けば大丈夫!と言う事なんでしょうか。

 

参考

内閣府食品安全委員会資料

https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-kbro.pdf

衆議院食品添加物臭素酸カリウム」に関する質問主意書

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/a140024.htm

 一般社団法人 日本パン工業会

https://www.pankougyokai.or.jp/

 

主要メーカー各社の取組み

山崎製パン株式会社 HPから確認できず

フジパングループ https://www.fujipan.co.jp/faq/#qa02

第一屋製パン株式会社 HPから確認できず

pasco 敷島製パン株式会社 https://www.pasconet.co.jp/contact/faq/

神戸屋パン https://www.kobeya.co.jp/fresh_pure/kbro3

自称ラーメン通、ラーメンを美味しく食べ続ける為に かん水を気にしてみる 気になる食品添加物  

かん水

ラーメンを提供する店舗数は全国で30,599軒、2019年11月時点でコンビニのセブンイレブンの全国の店舗数が20,974店舗と、いかに国民食としてラーメンが身近にあるかがわかります。それぞれお気に入りの店舗があったり、週に数回食べると言う方もおられるのではないでしょうか。

そんなラーメンにもちょっと注意しないといけない添加物があります。かん水です。

今回はかん水についてまとめました。参考にして頂ければ幸いです。美味しいラーメンを食べ続ける為に

 

かん水とは

かん水は,、 製造過程で添加する事で、小麦粉の粘性を増して、黄色味がかった色となり麺に中華麺独特の風味を生じさせます。

中華麺、インスタントラーメンに含まれています。

 

体にどんな影響があるのか

かん水にはリン酸が含まれます。人のリン酸の1日の必要量は0.7~0.8グラムですが、血通常の食生活であれば、2グラム程度を摂取をすることができ、リン酸が不足することはありませんが、様々な食品にリン酸が添加されていますので摂取過多になる傾向があります。

過剰摂取になると、心筋梗塞など心臓疾患の発症リスクを高めたり、骨代謝に悪影響を及ぼし骨のカルシウムを減少させるなどの恐れがあります。また、血液への鉄の吸収を妨げることで貧血などの原因になります。かん水に含まれるリン酸二カリウムは、ラットに対する実験では、腎肥大が見られています。

 

世界のリン酸にまつわる出来事

欧州では人気のファーストフードにケバブがあり、材料の冷凍肉にリン酸塩が添加されています。かねてから、EU加盟国の環境擁護派は、「リン酸塩は心臓疾患の発症リスクを高めたり骨に悪影響を与える可能性がある」として、ケバブへの使用禁止を訴えていました。一方、欧州議会で最大会派の欧州人民党は、「ケバブへのリン酸塩の使用を禁止すれば、ドイツを中心に全欧規模で20万人の失業につながる可能性があるだろう」と、使用禁止には断固反対と主張していました。議会の決定でリン酸の使用は容認される事になりましたが、2019年6月に欧州食品安全機関(EFSA)の再評価の結果、健康リスクの観点から食品添加物から摂取するリン酸塩は平均的な総リン酸塩摂取量の 6~30%になる事から影響の大きい未成年者のリン酸塩の過剰摂取に注意を呼びかけています。

 

まとめ

かん水に含まれるリンは色々な食べ物に広く含まれています。豆類、魚類は特に多く含み、リン含有量が多い食品として、100gあたり、するめ1100mg、脱脂粉乳1000mg、しらす干し860mg、焼きのり700mg、きな粉660mg、などがあります。 このようにさまざまな食品に含まれているため、摂取過多になりやすく注意する必要があります。

日本人の食事から摂取するリンの目安量は、成人男性1000mg/日、成人女性800mg/日ですが、2015年の調査でリン摂取量の平均は、男性1063mg、女性925mgと、目安量を上回っています。 調査結果は、加工食品に添加されているリンの量を加算しておらず、実際の摂取量はこれよりも多いと推測されています。

ラーメンと言えば、塩分量が気になりがちですが、リン酸の悪影響も注意が必要ですね。やっぱり偏食は良くないという事でしょうか

参考までに、文部科学省の食品データベースによれば、麺100gのリン含有量は、「中華めん(生)」が66mg、「即席めん」は110mg、「中華スタイル即席カップめん(油揚げ)」は120mgでした。

 

参考

文部科学省食品成分データベース

https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=12370

公益財団法人長寿科学振興財団

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-p.html

国立医薬品食品衛生研究所 

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201914c.pdf

東邦大学資料

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/neph/patient/tjoimi0000000aor-att/tjoimi0000000ba7.pdf

ジュース?はい大好きです。一日に3本は飲んでますね。(体に良くないんですね。薄々気づいてましたけど)清涼飲料水に含まれる安息香酸ナトリウムを気にしてみる 気になる食品添加物

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喉が渇くと自動販売機やコンビニなどで清涼飲料水を買って飲みます。考えてみると出勤前に1本、昼に1本、仕事中に1本、と日常的に1リットル程度飲んでいる事になります。そんな筆者の日常に欠かせない清涼飲料水にちょっと気になる食品添加物が含まれているようです。

今回は安息香酸ナトリウムについてまとめてみました。参考にして頂ければ幸いです。

 

安息香酸ナトリウムとは

安息香酸ナトリウムは、飲料や、食品の腐敗を防ぐ為の防腐剤として、また細菌が増えるのを防ぐ為の保存料として、主に清涼飲料水やエナジードリンク、他にマーガリンやシロップ、醤油など多くの食品に使用されている添加物です。

 

体にどんな影響があるのか

安息香酸ナトリウムはビタミンCと反応する事で、ベンゼンに変化します。ベンゼンは発ガン性があり、低濃度のベンゼンでも長期間にわたり摂取し続けると造血器官である骨髄に悪影響を及ぼし、貧血や白血病を起こすと考えられています。

ベンゼンは、国際がん研究機関(IARC)は「人に対する発がん分類」において、「グループ1」の発がん物質、すなわち「ヒトに対する発がん性が認められる」化学物質として指定されています。また最近では、東京都の豊洲市場建設の際に地下水から基準値の140倍のベンゼンが検出され問題になった事も記憶に新しいですね。

 

世界の安息香酸ナトリウムにまつわる出来事 

2006年にイギリスで、保存料として清涼飲料水に使用される安息香酸と、酸味料、酸化防止剤として使用されるビタミンC及びアスコルビン酸が、ある条件下で反応しベンゼンが生成されることが指摘され、実態調査が行われた結果、市販製品からベンゼンが検出されました。ベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が行われる結果となりました。

それを受け、日本でも安息香酸とビタミンC及びアスコルビン酸の両方が添加されている31製品について、ベンゼン含有量の調査を実施しました。結果WHOの飲料水ガイドライン、及び水道法での水道水のベンゼンに関する基準値の10ppbを超えてベンゼンが検出されたものが1品目見つかり、厚生労働省は該当の製品について自主回収を行うよう要請しました。 

製品名:アロエベラ 販売業者:(株)ディーエイチシー (DHC)(東京都港区) 検出されたベンゼン濃度: 73.6ppb(3検体平均)

まとめ

安息香酸ナトリウムは保存料として多くの飲料水に使用されています。ビタミンCと一緒に添加されているものについてはベンゼンが発生し人体に悪影響を及ぼす可能性があります。温度が高いほど生成量が増える傾向にあり、45℃の場合は4℃のベンゼン生成量の14倍にまで多くなるようです。製品の流通過程でどの様な温度管理をしているかまではわかりませんが、普段飲む清涼飲料水に安息香酸とビタミンCが併用されていないか見ておいたほうがいいですね。、清涼飲料水も沢山の種類がありますからリスクの少ない物のほうが良いでしょう。

ADIから考えてみた一日の摂取量目安 

ADI(人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))

  使用基準 ADI(一日摂取許容量)と基準値から考えた摂取許容目安
※製品ごとに含まれる量は不明な為基準値を元に計算しています。
清涼飲料水
0.60g/kg
ADI=5mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は300mg
600mg/kgとして考えると500gとなります。
マーガリ
1.0g以下/kg
ADI=5mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は300mg
1000mg/kgとして考えると300gとなります。

清涼飲料水の500g(ml)は簡単に飲んでしまえる量だけに注意したいところです。安息香酸ナトリウムの摂取過多とベンゼンの摂取リスクもあるとなるとちょっと気になるところです。マーガリンの300gは胸焼けとまらないでしょう。

参考

厚生労働省報道発表資料 

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/h0728-4.html

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/dl/h0728-4a.pdf

 

東京都健康安全研究センター研究 清涼飲料水中のベンゼンの分析

http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/2007/pdf/01-27.pdf

 

公益財団法人 日本食品化学研究振興財団

https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/jecfa.html

https://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/e5fa1c37b97cd7751ae74b0fbc78567833f7c77b.pdf