mayugenoriのブログ

少しでも体に良いものを、オーガニック、自然、無添加など

ジュース?はい大好きです。一日に3本は飲んでますね。(体に良くないんですね。薄々気づいてましたけど)清涼飲料水に含まれる安息香酸ナトリウムを気にしてみる 気になる食品添加物

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喉が渇くと自動販売機やコンビニなどで清涼飲料水を買って飲みます。考えてみると出勤前に1本、昼に1本、仕事中に1本、と日常的に1リットル程度飲んでいる事になります。そんな筆者の日常に欠かせない清涼飲料水にちょっと気になる食品添加物が含まれているようです。

今回は安息香酸ナトリウムについてまとめてみました。参考にして頂ければ幸いです。

 

安息香酸ナトリウムとは

安息香酸ナトリウムは、飲料や、食品の腐敗を防ぐ為の防腐剤として、また細菌が増えるのを防ぐ為の保存料として、主に清涼飲料水やエナジードリンク、他にマーガリンやシロップ、醤油など多くの食品に使用されている添加物です。

 

体にどんな影響があるのか

安息香酸ナトリウムはビタミンCと反応する事で、ベンゼンに変化します。ベンゼンは発ガン性があり、低濃度のベンゼンでも長期間にわたり摂取し続けると造血器官である骨髄に悪影響を及ぼし、貧血や白血病を起こすと考えられています。

ベンゼンは、国際がん研究機関(IARC)は「人に対する発がん分類」において、「グループ1」の発がん物質、すなわち「ヒトに対する発がん性が認められる」化学物質として指定されています。また最近では、東京都の豊洲市場建設の際に地下水から基準値の140倍のベンゼンが検出され問題になった事も記憶に新しいですね。

 

世界の安息香酸ナトリウムにまつわる出来事 

2006年にイギリスで、保存料として清涼飲料水に使用される安息香酸と、酸味料、酸化防止剤として使用されるビタミンC及びアスコルビン酸が、ある条件下で反応しベンゼンが生成されることが指摘され、実態調査が行われた結果、市販製品からベンゼンが検出されました。ベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が行われる結果となりました。

それを受け、日本でも安息香酸とビタミンC及びアスコルビン酸の両方が添加されている31製品について、ベンゼン含有量の調査を実施しました。結果WHOの飲料水ガイドライン、及び水道法での水道水のベンゼンに関する基準値の10ppbを超えてベンゼンが検出されたものが1品目見つかり、厚生労働省は該当の製品について自主回収を行うよう要請しました。 

製品名:アロエベラ 販売業者:(株)ディーエイチシー (DHC)(東京都港区) 検出されたベンゼン濃度: 73.6ppb(3検体平均)

まとめ

安息香酸ナトリウムは保存料として多くの飲料水に使用されています。ビタミンCと一緒に添加されているものについてはベンゼンが発生し人体に悪影響を及ぼす可能性があります。温度が高いほど生成量が増える傾向にあり、45℃の場合は4℃のベンゼン生成量の14倍にまで多くなるようです。製品の流通過程でどの様な温度管理をしているかまではわかりませんが、普段飲む清涼飲料水に安息香酸とビタミンCが併用されていないか見ておいたほうがいいですね。、清涼飲料水も沢山の種類がありますからリスクの少ない物のほうが良いでしょう。

ADIから考えてみた一日の摂取量目安 

ADI(人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))

  使用基準 ADI(一日摂取許容量)と基準値から考えた摂取許容目安
※製品ごとに含まれる量は不明な為基準値を元に計算しています。
清涼飲料水
0.60g/kg
ADI=5mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は300mg
600mg/kgとして考えると500gとなります。
マーガリ
1.0g以下/kg
ADI=5mg/kg体重
体重60kgの人の場合、一日の摂取許容量は300mg
1000mg/kgとして考えると300gとなります。

清涼飲料水の500g(ml)は簡単に飲んでしまえる量だけに注意したいところです。安息香酸ナトリウムの摂取過多とベンゼンの摂取リスクもあるとなるとちょっと気になるところです。マーガリンの300gは胸焼けとまらないでしょう。

参考

厚生労働省報道発表資料 

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/h0728-4.html

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/dl/h0728-4a.pdf

 

東京都健康安全研究センター研究 清涼飲料水中のベンゼンの分析

http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/2007/pdf/01-27.pdf

 

公益財団法人 日本食品化学研究振興財団

https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/jecfa.html

https://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/e5fa1c37b97cd7751ae74b0fbc78567833f7c77b.pdf