自称ラーメン通、ラーメンを美味しく食べ続ける為に かん水を気にしてみる 気になる食品添加物
ラーメンを提供する店舗数は全国で30,599軒、2019年11月時点でコンビニのセブンイレブンの全国の店舗数が20,974店舗と、いかに国民食としてラーメンが身近にあるかがわかります。それぞれお気に入りの店舗があったり、週に数回食べると言う方もおられるのではないでしょうか。
そんなラーメンにもちょっと注意しないといけない添加物があります。かん水です。
今回はかん水についてまとめました。参考にして頂ければ幸いです。美味しいラーメンを食べ続ける為に
かん水とは
かん水は,、 製造過程で添加する事で、小麦粉の粘性を増して、黄色味がかった色となり麺に中華麺独特の風味を生じさせます。
中華麺、インスタントラーメンに含まれています。
体にどんな影響があるのか
かん水にはリン酸が含まれます。人のリン酸の1日の必要量は0.7~0.8グラムですが、血通常の食生活であれば、2グラム程度を摂取をすることができ、リン酸が不足することはありませんが、様々な食品にリン酸が添加されていますので摂取過多になる傾向があります。
過剰摂取になると、心筋梗塞など心臓疾患の発症リスクを高めたり、骨代謝に悪影響を及ぼし骨のカルシウムを減少させるなどの恐れがあります。また、血液への鉄の吸収を妨げることで貧血などの原因になります。かん水に含まれるリン酸二カリウムは、ラットに対する実験では、腎肥大が見られています。
世界のリン酸にまつわる出来事
欧州では人気のファーストフードにケバブがあり、材料の冷凍肉にリン酸塩が添加されています。かねてから、EU加盟国の環境擁護派は、「リン酸塩は心臓疾患の発症リスクを高めたり骨に悪影響を与える可能性がある」として、ケバブへの使用禁止を訴えていました。一方、欧州議会で最大会派の欧州人民党は、「ケバブへのリン酸塩の使用を禁止すれば、ドイツを中心に全欧規模で20万人の失業につながる可能性があるだろう」と、使用禁止には断固反対と主張していました。議会の決定でリン酸の使用は容認される事になりましたが、2019年6月に欧州食品安全機関(EFSA)の再評価の結果、健康リスクの観点から食品添加物から摂取するリン酸塩は平均的な総リン酸塩摂取量の 6~30%になる事から影響の大きい未成年者のリン酸塩の過剰摂取に注意を呼びかけています。
まとめ
かん水に含まれるリンは色々な食べ物に広く含まれています。豆類、魚類は特に多く含み、リン含有量が多い食品として、100gあたり、するめ1100mg、脱脂粉乳1000mg、しらす干し860mg、焼きのり700mg、きな粉660mg、などがあります。 このようにさまざまな食品に含まれているため、摂取過多になりやすく注意する必要があります。
日本人の食事から摂取するリンの目安量は、成人男性1000mg/日、成人女性800mg/日ですが、2015年の調査でリン摂取量の平均は、男性1063mg、女性925mgと、目安量を上回っています。 調査結果は、加工食品に添加されているリンの量を加算しておらず、実際の摂取量はこれよりも多いと推測されています。
ラーメンと言えば、塩分量が気になりがちですが、リン酸の悪影響も注意が必要ですね。やっぱり偏食は良くないという事でしょうか
参考までに、文部科学省の食品データベースによれば、麺100gのリン含有量は、「中華めん(生)」が66mg、「即席めん」は110mg、「中華スタイル即席カップめん(油揚げ)」は120mgでした。
参考
文部科学省食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=12370
公益財団法人長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-p.html
国立医薬品食品衛生研究所
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201914c.pdf
東邦大学資料
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/neph/patient/tjoimi0000000aor-att/tjoimi0000000ba7.pdf